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▲左から順に、最高財務責任者の王佳琪、会長の張培鏞、General Managerの陳世安、およびスポークスマンの林秋丹。(レポーター姚惠茹)
GSS(Galaxy Software Services Corporation 6752)は、11月10日にIPO前の業績発表記者会見を開催した。張培鏞(ちょうばいよう)会長は5日、GSSが今年のコロナウイルスから直接の影響を受けていないことは非常な幸運であり、現在の台湾国内収益は90%以上を占めていると述べた。顧客との商談による全体的な状況を通じて、来年の業績についても好調な見通しであることから、12月初旬にTPEx(Taipei Exchange中華民国証券取引所)に上場する予定。
張培鏞氏によると、GSSの主な事業は自社開発の企業情報管理ソフトウェアであり、この製品ラインに付属する「Vitals ESP Enterprise Knowledge Collaboration Platform」は、企業競争力の向上を支えるデータや情報を収集するために不可欠なナレッジ管理をベースとした、人事管理、公文書管理、金融業界の信用およびリスク管理システムなど、企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)をシームレスに支援する。
張培鏞氏は、GSSには4つの主要プロダクトがあり、主に企業情報管理ソフトウェアが全体の収益の35%を占め、次に情報ガバナンスと情報セキュリティが34%、運用サービスが24%、さらにクラウドとビッグデータサービスが7%を占めるとしている。中でも、自社開発のプロダクトとクラウドサービスは、中国、日本、東南アジアに販路を拡大している。
GSSのユーザーには、世界有名な半導体製造業、5G通信機器製造業者、台北市政府、台湾国際造船およびその他の政府や国営機関、金融業界、食品業界、流通業界などが含まれ、特に病院評価システムは、台湾の全医療センターの75%にまでシェアを拡大した。
さらに、GSSは30年以上、企業情報管理ソリューションの開発に注力しており、ユーザーには台湾の金融、政府、医療、製造、通信会社、および数万人以上のクラウドユーザーが含まれる。台湾でのマーケットシェアは銀行100%、行政院(内閣)と付属機関が94%、医療センターが84%を占め、3年連続の増益という成果を上げている。
張培鏞氏は、証券取引所が2013年からESG(コーポレート・ガバナンス)を積極的に推進していることを強調した。FSC(中華民国金融監督管理委員会)が最近発表した「コーポレート・ガバナンス3.0」でも、ESGが企業のDNAに組み込まれることを希望すると述べている。GSSの製品 Vitals ESPは、企業のESGニーズを満たすためにクラウドに移行するとともに、多くの国内大手コンサルティング会社と協力し、DX発展のトレンドと緊密に連動している。
GSSは、高成長の潜在力を持つ企業ソフトウェアと情報サービス分野に注力し、クラウドテクノロジーとAIに投資して以来、2014年から毎年収益を伸ばし続けている。2019年の総利益率は52.09%、EPS(一株当たり当期純利益)は3.66台湾元、いずれも歴代記録更新を続けている。今年上半期の売上高は4億8800万元、年間15.23%増、EPSは1.80台湾元で、前年同期の0.51台湾元から253%と大幅に増加した。
投資筋の分析によると、GSSはソフトウェアサービスを専門に提供する数少ない国内企業の1つであり、ソフトウェアへの注力、革新と研究開発能力を継続的に改善し、顧客に完全なソフトウェアソリューションを提供している。これにより、顧客のブランド・ロイヤリティと評価を高め、同業他社に比して競争優位性を持つ。同社の今後の業績は、新たな記録更新が期待されている。